調達部門の社員は当社の目的、価値観、原則を受け入れるだけでなく、戦略的な調達のための5つのグローバル原則に従います。これら5つの原則は、当社の規律の基盤を形成しており、社外サプライヤーとやり取りする際の日々の活動のガイドラインとしての機能を果たしています。
これら5つの原則は、以下のとおりです。
- 最良総価値
- 誠実、倫理的、公正な取引
- 外部とリンクされたサプライソリューション
- 競合と協力
- サプライヤーとの現在の契約
最良総価値
当社では、商品やサービスの要件を満たすため、提供される最良総価値に基づき調達の決定を行います。最良総価値をもたらすのはビジネスニーズです。ビジネスニーズには、総コスト、実行されるサービスや製品の質、サプライヤーの対応やアカウントサービス、スピード、商品化までの時間、少数派や女性の活用、ローカライズされたサプライ、リスクを共有したりリソースを提供するサプライヤーの意欲など、数多くあります。
誠実、倫理的、公正な取引
当社は、すべてのサプライヤーに敬意をもって対処し、誠実、倫理的、公正に取引します。当社は、事業を展開しているあらゆる場所で適用されるすべての法律や規制を遵守して事業を行います。バイヤーとサプライヤーとの間に信頼という基盤がある場合、バイヤーとサプライヤーは取引関係を最適化すると当社では考えています。サプライヤーやサプライヤー候補を誠実、倫理的、公正に扱うことで、信頼という基盤を構築する任務を果たし、サプライヤーも同じように当社に対応してくれることを期待しています。これを実行しているのは、正しいと思うからだけではありません。こうすることで、P&Gと取引することが現在のサプライヤーやサプライヤー候補にとって魅力的になるからです。
社外とリンクされたサプライソリューション
当社では、供給や市場に関して当社が持っている高い見識と、世界中のサプライヤーの能力、リソース、取引関係へのアクセスを提供することにより、P&Gのビジネスニーズを満たすソリューションを提供しています。当社は、市場の変化に対応できる柔軟性を備えつつ、サービス、収益および利益を改善できるP&G事業向けの商業および供給ソリューションを開発するための効果的なビジネス選択肢を生み出します。
競合と協力
当社では、サプライヤーとの関係を管理するアプローチにおいて、競合、協力、または、競合と協力を組み合わせたものを戦略的に活用します。競合は、当社のサプライベースから革新と効率性を奨励し、これが最終的には最適な長期的価値をもたらすと、当社は長きにわたって考えてきました。またP&Gは、サプライヤーと協力して中核の適格性、能力、リソースにアクセスして活用することにより、消費者やお客様のために価値を創出するのに役立てなければならないとも考えています。競合または協力を強調するか、または競合と協力を組み合わせたものを強調するという選択は、事業環境、サプライ市場の動態、サプライヤーの能力、サプライヤーとP&Gの相性、そして、最良価値を届けるうえでP&Gとサプライヤーの間に必要な、独立性のレベルによって決まります。
サプライヤーとの現在の契約
優れた価値を提供する新しいサプライヤーを見つけ出す必要性から、当社では、サプライ基盤の安定と秩序あるビジネスのバランスを取れるよう努めています。当社では、現在契約しているサプライヤーとの継続的な関係を優先しています。現在契約しているサプライヤーであれば、長期的コストを削減し、当社の事業価値を高めてくれると考えるからです。このため、当社とのビジネス関係を勝ち取るには、新しいサプライヤーは、現在契約しているサプライヤーよりもかなり優れた総価値を提供する必要があります。P&Gのビジネスニーズ、過去のパフォーマンスとサプライヤーの将来のポテンシャル、全体的な市場競争力に対するインパクト、バイヤーとサプライヤーの長期的な関係、スタートアップの費用、適性、シャットダウンなど、数多くの要素が考慮される特定の状況について、現在の契約関係が適用されます。